中医学との出会い
- うりんどう 卯霖堂

- 2 日前
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更新日:15 時間前

植物の世界から
美大卒業後、植物の世界へ飛び込みました。
10代の頃からインテリアコーディネーターの仕事を志した私は、植物のコーディネーターとして20代を過ごしました。
観葉植物を使った空間スタイリングが中心ですが、バイヤーでもあり、植物のお医者さんでもある。とても楽しく大好きな仕事でした。
そんな中、30代を目前にした頃にアロマセラピーと出会い、「芳香療法」「ハーブ療法」という植物とセラピーの融合した世界があることを知りました。
植物の持つ力によって、嗅覚を通して心身を癒すことができるというアプローチに共感し、強く心動かされることに。
アロマセラピーを入り口に、自分らしい表現を模索しながらも少しずつセラピストの世界へ進んでいきました。
模索の過程で出会ったアロマセラピー関連の会社で、アロマセラピストとして初めての仕事をすることになったわけですが、その流れの中でついに「中医学」と出会いました。
10年間、諦めず…
中医学を知った時、私はこれを勉強したい!と強く思いました。
新しくもあり、懐かしくもある、自分の中で至極しっくりとくる感覚でした。
幼少期より、一癖ある自身の心身をどうコントロールして生きていけば良いのか…ずっと悩んでいた事に大きな光の道筋が現れたようにも感じました。
当時、最初に学んだのは陰陽学説・五行学説といった基礎理論の最初の段階のみです。
その頃の自分にとっては、はじめての視点、はじめての理論のため、心身で理解できるようになるまで5年間はかかった様に記憶しています。
しかしその後、右も左も分からないまま突然自営業にならざるを得なくなり独立。
私の30代は人生の激変期で、多くの変化と荒波を経験しました。
そんな流れの中で一旦はセラピストの世界を離れた時期がありましたが、それでも中医学への興味は衰えることはありませんでした。
2011年 関東から京都へ移住。
諦めなかった私に、再び学びの機会が巡ってきました。
中医学に出会い、本格的に学ぶための機会を得るまでに10年ほどかかりました。
新しい扉が開く
私は上海中医薬大学 附属日本校(大阪)に通いました。
卒業後、国際中医師試験(推拿按摩専門員)を受験し1回目で合格!
40歳を過ぎて半泣きで試験勉強する日が来るなんて思いもしませんでしたが、数年間、必死に努力した時間と思いは裏切りません。
私自身の人生を豊かにしてくれた知識を、きちんと責任を持ってお伝えするために必要なステップでした。
現在、私が開催している中医養生講座の受講生さんもそうなのですが、中医学を学び始めると自分の中に新たな世界の扉が開いた様にワクワクし、目がキラキラしてくるのです。
幸せに生きるための学問であり、3000年を超える古代から人間によって紡がれてきた叡智。
自分自身も、自分の周りにいる人達のことも、大切にすることができる医学的に素晴らしい教えが詰まっています。
でも、なぜそんなに魅力を感じるのでしょう。
おそらくそれは、中医学の根底にあるものが自然を観察して生まれた”自然哲学”だから。
私達人間は、生まれながらに自然の秩序や営みを感じる感性を持っています。
もし忘れてしまっていたとしても、新たな知識として触れることで再び扉が開くのです。
地球上に生きる生命として、どう生きることが心地よいのか。
自分自身の心と身体を知るために、とてもシンプルな答えを導いてくれます。
卯霖堂


